私たちの活動と持続可能性のプログラムは、多岐にわたる収入源によって支えられています。なかでも主な収入源は、認証からの参加ロイヤルティ、政府機関や財団からの助成金、個人からの寄付金です。
参加ロイヤルティ
参加ロイヤルティ[1]は、レインフォレスト・アライアンス認証農園またはUTZ認証農園で生産された製品を購入し、販売している企業が支払います。レインフォレスト・アライアンスは、この収入を認証プログラムの運営・維持に使用しています。基準と方針の開発、生産者および審査員向けの研修、審査員が使用する品質管理システムの管理、認証製品のサプライチェーン全体にわたるトレーサビリティ確認、活動効果の測定といった事業に投資しています。参加ロイヤルティからの収入は、平均してレインフォレスト・アライアンスの総収入の62%を占めています。
助成金・契約金(財団、政府機関、企業)
財団、政府機関、国際機関、および企業からの助成金や契約金は、持続可能性の高い農業と林業の実践を加速させるために私たちが世界各地で展開している様々な現場プログラムに資金をもたらしています。
また、これらの資金は、体系的な持続可能性の課題に新しい解決策をもたらすための世界的な連携活動にも使われています。この種の連携を通じてアライアンスとして活動することで、活動効果を高められることが実証されています。そうした連携活動の例として、説明責任枠組みイニシアティブ(Accountability Framework initiative)とランドスケール(LandScale)が挙げられます。
直接的な事業経費のほかに団体の運営費も、助成金や契約金で賄われています。2019年には、この2種類の収入が、レインフォレスト・アライアンスの総収入の23%を占めました。
寄付(大型寄付者および個人)
レインフォレスト・アライアンスは、長年にわたり個人との慈善関係を構築してきました。個人からの寄付額は、5ドルから100万ドル以上の幅があります。これらの寄付金は、現代社会にとって最も差し迫った社会・環境問題に対する行動を重視している人たちから寄せられるもので、私たちの活動を実現するうえで非常に重要な役割を果たしています。レインフォレスト・アライアンスの全般的な組織運営費から、具体的な農業・林業の持続可能性プログラムまで、私たちの様々なニーズに資金をもたらしているためです。寄付金収入は、2019年の総収入の8%を占めました。
他の契約金収入
レインフォレスト・アライアンスは、農業・林業の国際的な企業からの要望に応えて個別のプログラムを提供することで、彼らのサプライチェーンの持続可能性の向上を支援しています。これらのプログラムの経費は、それぞれの企業によって賄われています。この種の契約金収入は、2019年の総収入の4%を占めました。
特別イベント
レインフォレスト・アライアンスが毎年1回開催しているガライベントには、寛大な寄付者と企業の代表者が出席します。このイベントからの収入は、私たちの活動と持続可能性のプログラムに投資されます。このイベントからの収入は、2019年の総収入の1%を占めました。
現物寄付
私たちは、法律上のアドバイス、活動のための場所の提供、コンサルティングなど、物資やサービスの寄付も受け取っています。これらの寄付による収入は、2019年の総収入の2%を占めました。
より詳細な財務概要と資金提供者の一覧は、レインフォレスト・アライアンスの年次報告書と財務報告書をご覧ください。
[1] 「参加ロイヤルティ」に相当するものとしてUTZプログラムでは「従量制手数料」を徴収しています。
2021年12月現在のデータ。